はじめに
2021年6月、RSウイルスに感染する子供が急増している。子供がRSウイルスに感染するとどういう症状になり、治療と治癒期間とRSウイルスのワクチンの有無と利用制限などについてまとめて書いています。RSウイルスは3歳以下の幼児にかかりやすく、潜伏期間は2~8日間で、症状はぜーぜーと咳が出て風邪の症状に類似しています。RSウイルスに感染しているかは鼻汁等を綿棒などで採取し検査器に掛け15分くらいで結果が出ます。初期に検査すると菌が少なく陰性になる事もあるので体調が悪化する時は再度検査をする事も必要。罹患後の治療はなく、症状を緩和する対症療法で行われます。症状が悪化すると治りにくく呼吸器を付けたり重症患者の入院も必要となり得るので早期早期回復が望まれます。感染は鼻汁等が取っ手等に付着し、そこに他の人が触れ、それを口を拭いたりして感染したり、咳やくしゃみで空気中をさまよったウイルスを吸い感染する等感染しやすい病ですが新型コロナウイルスと同様の対策をすることで防ぐ事も出来る病ですので日頃から注意して生活する様にしたいものです。
RSウイルスとはどの様な病気
- RSウイルスは、乳幼児期の気管支炎・肺炎の原因として代表的なウイルスとも言われます。
- 通年の流行は、インフルエンザの様に冬を中心に秋から春にかけてみられますが、近年は8月から発生が報告されるようになりました。
- 乳幼児にかかりやすいRSウイルスですが3歳までにほぼすべての乳幼児が一度はRSウイルス感染症を経験するともいわれています。
- 潜伏期間は感染してから症状が出るまでの期間は2〜8日と言われている様です。
- 症状は、まず鼻水・発熱があり、その後咳が出てきます。
- 乳幼児の場合は咳が徐々に悪化することが多く、気管内側の粘膜が腫れ、多量に分泌された痰によって空気の通り道が狭くなることで、喘息のようなゼーゼーという呼吸困難の症状が出てきます、この症状のことを「細気管支炎」と呼びます。
- 特に6カ月未満の乳児は重症化しやすく、呼吸困難症状がひどくなり、哺乳や睡眠もままならない状態になると、入院による管理・治療が必要となります。
- 3カ月未満の乳児では、息を止めてしまう無呼吸という症状もみられることがあり、注意が必要です。
- 重症例では人工呼吸器を使った治療が必要になる場合もあります。鼻水がかなり多く出ます。
- 鼻水が多く出るため、経過中に中耳炎を合併する事も有ります
- 多くはありませんが低ナトリウム血症やけいれんなどがみられることもあります。
- 低ナトリウム血症は何らかの原因により血中のナトリウム濃度が低下してしまうことで、倦怠感や意識障害を起こします
- 通常は数日〜1週間で軽くなります。
- 人工呼吸器を必要とする重症例であっても適切な管理・治療を行えば、時間経過とともに症状は徐々に軽くなり回復します。済生会記事参照
RSウイルスを診てくれる病院と診断方法について
- 小児科や小児クリニック病院で診てもらうと良いでしょう。
- ほとんどの病院が診断に「迅速診断キット」を使用しています。
- 診断方法は鼻水を吸い上げる、もしくは綿棒でとり、キットを用いて陽性か陰性かを判断します。結果が出るまでの時間は、通常7〜15分程度です。感染初期などでウイルス量が少ない場合は、陰性となることもありますので、体調がすぐれない時は再度診てもらう事も必要かと思います。
- この検査が保険診療として認められているのは、下記の人に限られているため、それ以外の場合は原則的に検査できません。
- 1歳未満の乳児
・入院中の患者
・パリビズマブ製剤を処方される患者
RSウイルスの治療方法と回復まで
RSウイルスに対して効果が認められた抗ウイルス薬は、現在のところなく、基本的には対症療法を行います。哺乳量・水分摂取量が減っている場合は輸液や胃チューブを使用した経管栄養を、呼吸困難によりチアノーゼ(顔色が悪い)を起こしている場合は酸素吸入を、呼吸困難がひどい場合は人工呼吸器による治療を行います。鼻水や痰など、分泌物が多い感染症なので、症状改善や中耳炎の予防のために、分泌物を吸引したり排泄を促すことが重要です。十分な加湿や鼻腔吸引が基本となります。
RSウイルス感染者のその後の影響
乳幼児期にRSウイルス感染症、特に細気管支炎を起こした子どもは、後年気管支喘息を発症しやすいといわれています。しかし、感染しないようにすることは不可能であるため、将来のワクチン開発が期待されています。乳幼児に有効なRSウイルスワクチンが開発されれば、小児の喘息患者がかなり減るかもしれません。
RSウイルスのワクチンは無く予防接種があり特定の方だけ
- RSウイルスワクチンは現在ありません。しかし予防注射はあります。シナウスと言います。シナジスはRSウイルスに対する特異的抗体で、RSウイルスが体内で増殖することを防ぐことにより、RSウイルス感染による重篤な下気道疾患の発症を抑制します。
- 投与時期と投与回数
RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑えるお薬です。RSウイルス感染症が流行する秋から春にかけて、月1回の筋肉内注射を継続して行います。 - 投与の対象者(保険適応)
在胎期間(出産時の妊娠週数)が28週以下で、12か月齢以下の乳幼児
在胎期間が29週〜35週で、6か月齢以下の乳児
過去6か月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けたことがある、24か月齢以下の乳幼児
24か月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の乳幼児
24か月齢以下の免疫不全を伴う乳幼児
24か月齢以下のダウン症候群の乳幼児
注射の開始時期や投与回数は、生まれ月や疾患により異なりますので、かかりつけの医師にご確認ください。
RSウイルス早期発見と早期治療が回復の早道
RSウイルスは鼻水や痰の多い風邪の様な症状で乳幼児や子供さんがかかりやすいウイルス性感染症です。鼻水や席に含まれるウイルスが人の手に触れる場所に付着し伝搬します。鼻水や咳をしていないか注意深く観察しましょう。
- 秋冬(最近では8月も)に流行しやすいことを知り、保育園・幼稚園など居住地域での流行状況を把握しておくこと
- 鼻水や痰の多い風邪」という症状しかないため、見ためでの判断は困難です。
- 小さな乳幼児がいる家庭では、地域の流行状況をふまえた上で、年上の兄弟や姉妹がいれば、彼らが「鼻水や痰の多い風邪」にかかった場合、乳幼児に呼吸症状や哺乳困難が出ていないかを注意しておきましょう。
- 症状が出たときは、早めに病院を受診することをお勧めします。6カ月未満の乳児は特に注意が必要です。
まとめ
RSウイルスにかかると風邪によく似た症状が出ます。かかりやすい年齢が3歳以下で、潜伏期間が2~8日、症状は鼻水が出て咳が出て、熱も出るなど風邪に似た症状になる事が多いと言われます。重篤化すると息をするだけでも困難となり入院して治療を受けないとならない程悪化します。治療薬はなく鼻水を吸い取ったり対症療法で行われます。診断キットで鼻水を吸い取ったりして検査を行い15分程度で結果が出ます。RSウイルスというウイルスなので鼻汁が人が触った場所に他の人が触り感染する経路が考えられます。幼稚園など幼児が集まる場所に通園する園児がいる場合は日頃から注意深く監査をする事で普段とは違う事に気づき早期に病院に架かる事が賢明かと考えます。罹患したその後大人になってから呼吸器系の障害として咳き込んだり咳が出やすかったりすることもあると言われます。毎日通常の生活に困る事の無い様に軽い症状で回復する様に処置を済ませることが大事かと思います。


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